musical instrument 衝撃の事実『島太鼓のバチ』

僕は沖縄の島太鼓を叩いて約4年になる。
太鼓を演奏する為には当然バチが必要である。一言にバチと言っても長さや太さ、重さ、塗りなど種類は様々だ。

何度か沖縄のイベントでいつも使っているバチとはサイズの違う借り物のバチで演奏した事があるが、まるで違う楽器を演奏しているかの如くとてつもない違和感で大失敗した経験がある。

例えばドラマーならマイスティック、ギタリストならマイピック、トランペッターならマイマウスピースといった具合に常日頃使い慣れている物で無いと演奏に違和感が生じるのだ。

僕が4年前使い続けているマイバチは人から譲り受けたもので何処で買ったものかわからなかった。あきらかに他のバチと違って短くて軽い。

イベントで大失敗した経験からマイバチが折れたり紛失した時の為にスペアを買っておこうと和楽器屋さんを探してみたがどこの店にも同じサイズのバチは売ってなかった
。
困った…もし同サイズのバチが見つからなければまたいちから他のバチでフォームを修正して叩き直さなければならない。

僕にとってこの事態は死活問題だった。

そんな他人からすると些細ななやみに思えるか僕にとっては一大事の最中、昨日とんでもない場所でマイバチを発見する事になる。


僕のマイバチは近所の百円SHOPで売っていた。それは太鼓のバチではなくなんと麺棒だった。僕は4年間、麺棒で太鼓を打ち続けていたのだ。知らなかった。もう麺棒以外では太鼓を打てない身体になっている。

まあ僕らしくて良い…。

二本買って帰った…。

来月も二本買おう…。